下田の国道沿いに鎮座する七階建ての巨大ホテル。琴の調べが全館を静かに流れる和風旅館であった。廃墟界では古参であり、荒廃は進んでいると聞く。
年季の入った石階段。
入り口から布団の山。腐敗した布団でごった返していた。
COLD DRINK
BLUE DIAMO 古い自動販売機は、廃墟では実は名脇役なのだ。
大浴場へ。
こじんまりとしている。
お風呂上がり、昭和の三点セットがくつろいでいる。
下田御苑はある施設を増設した。客足を増やすための苦肉の策であったろう。それは…
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音楽スタジオ。
全部で四部屋だ。
琴の調べが流れる和風旅館と、若者たちのバンド練習。さすがに、ちょっと無理があるような…。
廊下も部屋もかなり荒廃しており、気づくと六階まで上っていた。途中、ネズミの死骸があり、ギリギリ踏まずに済んだ。
窓から差し込む光は、ここが廃墟であることを一瞬忘れさせる。
なぜ同じ部屋にテレビが二つあるのか。
この622号室は有名で「過激派の部屋」と呼ばれている。
テーブル上に、大量の火薬が集められているからだ。真相は如何に。
さぁ、屋上へ。
お約束の写真も撮る。
この絵。とある工夫がされていることに気付いた。
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角度を変えて見ると「SULOH」の「L」が重なるのだ☆
そして、扉の向こうには再び階段が。
機械室だ。
ここは地下にも広い機械室があった。
屋上は見晴らしがよく気持ち良かった。
裏手に回ると…
グラフィティー。DEST(destination)は目的地の意。そう、まさに屋上はゴールだ。近隣にある下田グランドホテルと双璧をなす、情緒溢れる廃ホテルだった。
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