1970年に観光目的で建設されたが、採算が合わずに倒産。山中に放置されるも鉄筋コンクリートのため、模擬天守も含め朽ちながらも現存している。
裏側から到達した。トンでもない斜面を這いつくばってやっとこさ着いた。
こちらが正面。鉄の扉が見える。
ギギー…。
左手は往年時のショーウィンドーか。足元が危なっかしい。慎重に進もう。
これこれ!先人のブログでよく見かけるやつだ。明治時代の消防ポンプ、やっと会えた。
ほんと底抜け注意。
村田工場とある。この城の全てを知っている生き証人だ。
天井のペロペロ板は、風でパタパタうごめいていた。山頂なので風が強い。
天守閣は物見櫓を備えた建物のこと。安土桃山時代に始まる権力の象徴だ。二階へ行ってみよう。
何もない。
現役当時は一階が郷土資料館、二階は展望台だった。
とりあえず、狭いベランダのような展望台を回る。周囲は木の枝で視界が遮られる。昔、この場所には本物の城があったらしい。北条氏が関わっており、1540年頃築城され1590年頃まて約50年間の営みがあった。当時は、どんな人がどんな風景を眺めたのだろうか。考えるだけでワクワクする。
屋根瓦があちこちに落下していた。下方では、照明器具がぶらり。
確か床下があった。行ってみよう。
腰を屈めて進む。
例の照明器具…天井が無くなろうとも、鉄骨にしがみついている。毎度、自然の逞しさに驚くことが多いが、人工物だって負けてない。
帰りは表側から下山だ。橋もあり安心安全の道を降りてゆく。
事前にルートを調べる方法もあるが、廃墟探索は出たとこ勝負が醍醐味なのだ。
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