島根県の大根(だいこん)島に、船の墓場と言われる場所がある。
生憎の小雨、なんだか寒々しい光景だ。
もともと五隻以上の船が沈められたと聞いていたが、もはや何隻残っているのか分からない。
沈められた…。
この島では防波堤を必要としていたが、その計画が中止されたため、とりあえず消波のため廃船が防波堤代わりに沈められたのだ。1950年代の話。
それが一時期、脚光を浴びた。2009年出版の「ワンダーJAPAN vol.11」で大根島の廃船が表紙を飾り、廃墟ファンの間で話題となったのだ。
当時と比べると、だいぶ朽ち果て海面から顔を出している部分も僅か。見つけた時は拍子抜けだったけど、行って良かったなと思う。廃墟も日々変わってゆくのだ。
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