鴨沢小中学校は1983年に閉校。校舎跡から600メートル程離れた場所に、こちらの坂本集落プール跡が残っている。
晩秋。近隣に民家はあるが、人の気配は皆無。
半世紀近く放置されたプール。四コースある。
コンクリートの飛び込み台。
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かつての子供たちと同じ目線。勢いよくジャンプ!!
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ドボ~ン!!
数日前の雨水が残る。梅雨の時期など、水を湛えることはあるのだろうか。
時折、姿を見せる太陽。
大事なことを忘れていた。
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プールに入る前には、腰洗い槽。昔は、プールに水を循環ろ過する装置が付いておらず、事前の腰洗い槽は必須だった。昭和の子供たちは、塩素臭のする水に腰を静めキャーキャー言いながらカウントダウンしたのである。
そしてこちらは取っ手のみ残る洗眼器。蛇口を思い切りひねって噴水のようにして、先生に叱られたのもいい思い出。
健康への認識も変わり、腰洗い槽も洗眼器も現在は姿を消したそうだ。かつての常識が変わるのは世の常である。
あの建物は、管理室&更衣室&便所。
当時を語る道具。
水撒きマシーンもご健在だ。
「昭和55年度 一般購入備品」の赤文字。鴨沢中学校…校舎の方に行ってみよう。
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校舎は大きな道を挟み、急な坂を登った先にある。結構遠く15分くらい要する感じだった。
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実は校舎は数年前に解体され、敷地になっていた。
学校裏の急斜面には山村集落独特の土地利用をした民家が連なる。
広い敷地の真ん中に記念碑。ここに学び舎があった証だ。暑い暑い夏の日、ここから坂を下って子供たちはあのプールに駆けて行った。それは、ほんの半世紀前のことである。
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