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渡良瀬川沿いの廃旅館

渡良瀬川のほとりを歩いてゆく。線路を挟んだ向かい側に廃発電所…と思いきや、そのまま旅館に改装された珍妙な廃墟が現れた。

入り口頭上には丸い蛍光灯。いらっしゃいませ~。

!!!

なんだか気品のあるトイレだ。

発電所の雰囲気を出来るだけ残しつつ、営業していたのだろう。


二階へ


営業当時の看板だろうか。何が書いてあるかワカラナイ。





美しいお風呂場。緑が美しく映える。

客室は10室に満たない。

発電所から旅館なんてモンキーターンばりの転職だが、繁盛したのだろうか。



三階へ



ミュージシャンのPVに使えそうな雰囲気。

窓辺には新しい命が芽生える。

屋上からの眺め。線路を隔て、渡良瀬川がゆったりと流れている。



一階に



気になる場所があった。

魅惑の地下空間…。

あちこちで水が滴る。ここはまさしく、発電所の顔だった。





渡良瀬川鉄道は小さな単線で、たまにかわいいワンマン車両がトコトコ通過する。レールがキンキン鳴ってるぞ!もしかして…

キター!!!ガタンゴトン…ガタンゴトン…

ガタンゴトンガタンゴトン…        ガタンゴトンガタンゴトン…

お客さんは眺めの良い方向に座っている。この廃墟に気付く人は少ないのかな。
「おうっ、元気か?」「もちろんさ。気をつけて行けよ」電車と廃墟の小気味良い会話が聞こえてきそうな…そんな瞬間だった。

提供:廃墟遺構空撮

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