本岐(ほんき)炭鉱は、1924年に開鉱し1969年に閉山した。道道242号線沿いの林の中に数多くの遺構が残っている。
この特徴的な三角屋根の建物は石炭をトラックに積み込むための施設だったらしい。
骨だ。エゾシカだろうか。
伽藍としている。
振り返ると魅力的な石階段。
肌寒い中の高揚感。北海道の空は広い。
建物の天井裏を歩く。足元注意だ。
端までやって来た。今度は、あの建物に行ってみよう。
貯炭場。現役時はベルトコンベアーで、今見てきたトラック積込場と繋がっていたと思われる。
これまたゲームの世界のような階段だ。
いずれはこの階段も崩れるのだろうか。
結構な高所。このホッパーに落ちたら、自力では登れなそうだ。
下から見よう。
SF映画のよう。幾何学な構造物が並ぶ。
夏はどんな様相を見せるのだろう。
奥にホッパーと煙突が見える。
ズリ用ホッパーだ。時間が止まったように、静止している。
近くに円形の構造物を発見。シックナー跡だろうか。
そして精炭場跡。ジャングルジムのような造りだ。
この穴など何を通していたのだろう。
惚れ惚れする構造美。上に登れそうだ。
一段登った。
まだまだ上がある。登るのは結構…大変だった。
登れるポイントを探しつつ…。
こんなに体力を使うのは想定外だった。
てっぺん到着。奥の扉の上方に文字が見えるが、掠れて読み取れなかった。
ここにも。人の気配の無い寂しい場所で文字を見つけると、救われたような気持ちになる。
さらに奥に精炭工場跡。本岐炭鉱は果てしなく広い。
神殿のような建物に別れを告げて。
さぁ、クライマックス。熊よけの笛を吹きながら進む。
再び幾何学的な造形美があらわれた。
美術館にいるような心持ち。見せることを全く意図してない所が憎い。
このタイヤだって立派な展示品のように感じる。
薄暗さが、静謐な雰囲気を醸し出している。
北の大地に本岐炭鉱あり。
壮大なロマンを感じる素晴らしい遺構だった。
天井には可愛らしい電灯。ちょうど閉館時間を告げるように、小雨が降ってきた。ここまで待ってくれた天気に感謝しつつ、美術館を後にする。
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