有珠山西山山麓火口が2000年3月31日に噴火したことで被災した幼稚園。
当時、新年度の生徒を迎える入学式の準備がされていたとうやこ幼稚園は降り注ぐ噴石により大きな被害を受け、そのまま移転を余儀なくされた。
近くには送迎バスも残されている。
無言のまま噴火の怖さを今に伝えている。
遠目にも建物の破壊がわかる。許可を頂いたので、近くまで行ってみよう。
内部は植生が進む。
講堂だろうか。奥の舞台の頭上には園章のようなものも見える。
天井には無数の穴。噴煙によって舞い上がった隕石が2000m上空から降ってきたものらしい…。
当時のまま残る象さん。
こちらも、ぬいぐるみが落ちている。
残された小さな椅子たち。
床はかなり脆い。
うららかな陽気と、
目の前の風景のギャップが大きい。
この地域の噴火は定期的で、住民たちは平素から心構えが出来ていると、居合わせた現地の方が教えてくれた。
黄色いタンポポが咲き乱れている。奥には小さな池も見える。
池の水面が傾いているのがわかるだろうか。残された災害遺構は、いつ起こるとも知れない有事に警鐘を鳴らし続ける。
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