1970年代から確認されている絶景オーシャンビューの廃ペンション。渥美湾に直接面する風の強い立地で、窓がほぼ全て損壊し、天井も崩れ落ち危険な状態にある。
軽い藪漕ぎの末、辿り着いた。
海が本当に近い!!
眼下に広がる砂浜。なんとも気持ちがいい。
代償として廃墟となった今は、潮風をまともに受けることになっている。
いつ廃墟化したのだろう。建物全体、焼け焦げたような印象もある。
かつての受付を通り抜け、奥へ。
ボロッボロの廊下。
裏手は山となっており、写真には写っていないが不法投棄がひどかった。行政も頭を悩ませているようだ。
当時を物語るルーム番号。
まるで、水彩画のような部屋からの眺め。
お風呂には先客だ。
「もう使わないんでしょ」とばかりにどっぷり浸かっている。文句は言えません…。
奥の部屋なんてもう、骨組みしか残っていない。
コンクリートに比べ木造は朽ちる。一目でわかる光景。
今宵も静かなこの場所に、波の音がこだまする。それはここにペンションが出来るずっと前から、連綿と続く営みなのだ。
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