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旧東青山変電所

枕木に宿る苔が美しい。初瀬街道側のルートが土砂崩れにより遮断されており、山の斜面を迂回する形で辿り着いた。

ここは旧東青山変電所に程近い旧東青山駅。ホームの遺構が残る。

賑わいの跡も僅かに点在する。

あっ、トンネルだ。

制限速度の看板は朽ちていて、何キロ制限かわからない。このトンネルはトンデモなく長く、しかも通る必要はなかった(かなりの時間をロスした…)。

では

旧東青山変電所へ

途中の小道が気持ちいい。

初冬の澄みきった空、川のせせらぎ、太陽もほんわかしている。

脆弱な橋を渡った先…

旧東青山変電所。昭和4年頃に建設され、昭和50年代まで稼働。戦時中~昭和20年代に記された業務日誌が残っていると聞く。

おー!!!思わず叫びたくなる光景。疲れが一気に吹き飛んだ。

こんなにお洒落な階段があるだろうか。落ち着いたモノトーン調に淡きブルー。

人為的被害も皆無。神聖な場所なのだ。

驚いた。ドラムセットがある。

静寂の中、熱き鼓動が封じ込まれている。

窓の外に梯子が見える。登ってみよう。

屋上からの眺め。奥にもう一棟見える。

窓から入りまして…

二階からの眺めだ。

先程のもう一棟へやって来た。

業務日誌がちゃんと残っていた。後に来る人を思う暗黙のルールが綿々と引き継がれている。

当時はここに東洋最大の水銀変圧器が設置されていたと聞く。一体どんなものか想像も及ばない。

感動的な造形美だ。美しい円形の向こうでは、換気扇がカラカラと回り続ける。

人為的被害を免れ、厳しい自然を幾度も越えてきた旧青山変電所。どのブログを見ても評価が高いのも頷ける。これからもずっと来訪者を魅了し続けてほしい。

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